設定ファイル
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Windowsでは、主に「レジストリ」と呼ぶデータベースの情報を使って動作しています。
Linuxの場合、テキストベースの「設定ファイル」に同様な情報を格納しています。 Linuxディストリビューションでは、アプリケーションのものも含めて数百種類の「設定ファイル」が存在します。
Linuxの場合、「設定ファイル」を修正する機会が割りと多く、GUIでは制御できないパラメータが有ります。 サーバー管理のように、GUIが使えない遠隔地からの操作では、「設定ファイル」を編集する必要が有ります。
ファイルの書き換えは、テキストエディタを使用して、 一時的に管理者権限を持つために「Ubuntu」では「sudo」コマンドを使います。
「設定ファイル」は、/etcに有る
Linuxの「設定ファイル」は、ほとんど「/etc」に有り、拡張子が「conf」となっているファイルが多いです。
$ sudo gedit /etc/ディレクトリー/(目的の設定ファイル名)
パスワードを入力>「Enter」
「gedit」(=テキストエディタ)で設定ファイルの書き換え>「保存」
「/etc」に有る設定ファイルは、6つに分類できます。
- システムの起動関連
- システム設定全般関連
- シェルやアプリケーション関連
- ネットワーク関連
- サーバーソフト関連
- X Window System 関連
「/etc」ディレクトリに有る設定ファイルの例
ファイル名 | ファイルの役割 |
---|---|
bashrc | bashシェルがログイン時に参照 |
crontab | cronコマンドで定期的に実行するプログラムの日時・時刻などを設定 |
csh.login | Cシェルがログイン時に参照 |
exports | NFSクライアントにアクセスを許す共有ディレクトリの一覧 |
fstab | ファイルシステムのマウントポイント |
ftpusers | FTPアクセスを禁止するユーザー一覧 |
gateways | 動的経路を設定するroutedコマンドが参照 |
group | ユーザーグループの定義 |
host.conf | 名前解決の際の優先順位を定義 |
hosts | 名前解決のためのホスト名とIPアドレスの対応付けを定義 |
hosts.allow | xinetd経由で起動するサーバーのアクセス可能ホストを定義 |
hosts.deny | xinetd経由で起動するサーバーのアクセス拒否ホストを定義 |
hosts.equiv | 外部からのリモートアクセスを許可するかどうかを設定 |
inetd.conf | ポートを監視するinetdに対象ポートと、アクセスを発見した場合に起動するプログラムを指示 |
inittab | 起動時のランレベルなどを定義 |
issue | ローカルログイン時の表示メッセージ |
Id.so.conf | 共有ライブラリの検索パスを定義 |
motd | コンソールログイン時の表示メッセージ |
mtab | マウント中のファイルシステム一覧 |
mtools.conf | MS-DOSのディスクにアクセスするmtoolsコマンド群の設定 |
networks | ブート時に用いるホスト名とIPアドレスの対応情報 |
passwd | ユーザー名やユーザーIDなどを記録 |
profile | ログイン時にbashが参照・実行する設定 |
protocols | 通信プロトコルの種別を定義 |
resolv.conf | DNSによる名前解決のための問い合わせ先を設定 |
securetty | rootユーザーがログインできるターミナルを設定 |
services | ネットワークサービス名と利用ポート番号、プロトコルの対応を定義 |
shells | ログインシェルとして利用可能なシェルを記述 |
syslog.conf | syslog(ログデーモン)の設定 |