Linux→アプリケーション導入機能装備
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Windowsでは、アプリケーションごとにインストール機能が付属していて、 ウィザードが起動してインストールを実行します。
Linuxの場合、ディストリビューションが、 共通化されたパッケージ管理システムとしてインストールの機能を持っています。
アプリケーション側が、このパッケージ管理システムに対応していれば、 簡単にインストールできます。
パッケージ管理システムは、[パッケージ」と「パッケージ管理ツール」及び 「データベース」という要素で構成されます。
パッケージとは、アプリケーションに必要なソフト群や情報ファイル類を1つのファイルにまとめたものです。 パッケージ形式は、「RPM」(=とFedora・CentOS)と「deb」(=Ubuntu・DebianGNU/Linux)という2つの形式が主流になっています。
パッケージ管理ツールは、パッケージ形式に沿ってインストールやアンインストールを実行するソフトです。
RPMパッケージは、「rpm」や「YAM」で、debパッケージは、「dpkg」や「APT」や「aptitude」が有ります。 これらは、コマンドを利用することが、基本です。
Linuxディストリビューションは、GUIから使うツールも用意されています。 Ubuntu11.10以降、「Synaptic」が「ソフトウェアセンター」に統合されて「ソフトウェアセンター」がより強化されました。 その結果、「端末」でコマンド操作しなくても「ソフトウェアセンター」で簡単にインストールできるようになりました。
情報をデータベースに保存
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パッケージ管理システムには、パッケージの情報を集めた「データベース」が有ります。
この「データベース」は、Linuxパソコン内に置いて依存関係のチェックやパッケージのバージョン管理にも使用されます。
パッケージ管理ツールは、パッケージをインストールする際、 パッケージ内にある依存関係の情報と、この「データベース」にあるインストール済みのパッケージ情報を照らし合わせます。 依存関係の情報があるなら必要なパッケージを追加インストールしたり、問題が有る場合警告を出しインストールを中止したりします。 パッケージを削除する時も同様です。
「YAM」や「APT」や「aptitude」を利用した場合は、ソフトウェアセンターで、 不足しているパッケージを自動的にインターネット経由で入手して依存関係を解消します。
アプリケーションは、リポジトリから入手
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Linuxでは、アプリケーションをダウンロードしてインストールする場合、 「リポジトリ」と呼ばれるパッケージ配布用のサーバーからダウンロードすることになります。
通常は、UbuntuならUbuntu用のディストリビューションごとに、 「公式リポジトリ」が用意されています。 多くのソフトはこの「公式リポジトリ」を使用してパッケージを簡単にインストールできます。
「非公式リポジトリ」を利用する場合は、登録しているリポジトリの設定を変更します。 設定には、「リポジトリの場所」(アドレス)を示す情報が必要です。 具体的には、設定ファイルを直接書き換える・GUIのパッケージ管理ツールのオプションで指定する ・リポジトリ追加用のパッケージをインストールします。
Ubuntuの場合、アプリケーションの「公式ホームページ」から、「debパッケージ」をダウンロードして、 ソフトウェアセンターを起動して簡単にインストールすることもできます。